「すぐ電話する人は仕事ができない」は本当なのか?

雑記

いきなりですが・・・

「仕事ができない人間は電話が多い」

よく聞きません?

「すぐ電話してくるやつに仕事ができるヤツはいない」よく聞きますよね?

私の考える「仕事ができない」の定義はこちらの記事で定義しています。

https://soraboku.com/2021/01/12/e-mail-nowork/

私の考える仕事ができないとは、「言われたことができない」「与えられたタスクがこなせない」ではなく、「周囲の仕事を増やす」「周囲の時間を浪費させる」人の事だと考えています。

実際に私もそういう人に遭遇します。

まぁ、これまで電話が多い少ないってあまり意識してなかったんですが、実際に電話が多くて仕事ができない人に遭遇して、この言葉を思い出しました。

(ああ、電話の多い人って仕事できないって言うけど本当だなぁ)

と思ったのですが、ふっと疑問が沸き起こりました。

「電話を多くしてしまうから仕事ができないと判断されるのか?」それとも「仕事ができない人が電話をするのが好きなのか?」なのか?

はてさてどっちなんだろう?

そんな湧き上がった疑問について語っていきます。

両者の違いについて考えてみる

「そんなどっちでも良いことを・・・」と思われるかもしれません。

しかし、前者と後者には大きな違いがあると考えます。

その違いが疑問に繋がっています。

電話を多くしてしまうから仕事ができないと判断される?

まず前者である「電話を多くしてしまうから仕事ができないと判断される?」からです。

これは仕事のやり方に問題がありそうです。仕事そのもので判断されずに、電話が多いから仕事ができないと思われている可能性です。

連絡手段を間違っている事を本人が知らず、電話が便利だと思う事で何度も電話してしまい、結果として「あいつうぜー」から「仕事できねー」に変化している可能性です。

「電話が多い」事実に迷惑を感じ、仕事ができないと評価している訳です。

「仕事ができない人が電話をするのが好きなのか?」

後者である「仕事ができない人が電話をするのが好きなのか?」だと、その人の資質に問題があります。仕事のやり方云々ではなく、「仕事ができない」の評価が先にあり、「仕事ができない」人の共通点として「電話が多い」があると言うこと。その人の経験に基づき、仕事ができない人は「電話が多い」が導き出されている訳ですね。先に仕事ができないと評価されています。

評価基準で共通項です。

電話は一つの要素でしかないのではないか?

この違いを考えた時に、理論的に破綻している事に気が付きます。ツッコミどころが多いのです。

電話が多いからだけで仕事ができないって評価します?

まず行動が先に来て評価が後から来るケースです。

これって本当にそうなんでしょうか?その前に「仕事ができない」って評価する何かがありますよね?仕事できないって評価する何かが。

きっと前から「仕事できない人だ」と評価があり、その中で目立っているのが「電話が多い」なんだと思うのです。例えば、その人に電話以外の適切な連絡手段を教えてあげて、実際にその人が電話の量を減らしたとしても、きっとその人の仕事に対する評価は変わらないと思います。

実際に「電話が多いなぁ・・・だからあの人は仕事ができない人だな」って評価する人ってヤバくないですか?その評価する人の方が仕事できなそうです。

「仕事ができない人が電話が多い」の矛盾点

評価に対する共通点から解を導き出している、「仕事ができない人が電話が多い」理論です、

これは「仕事ができない人」の共通する行動として「電話を多くする」がある訳です。

では、連絡手段として「電話をやめた方が良いよ」と教えてあげた結果、電話をやめたら仕事できない評価がなくなるのか?と言えばそんな事は無いはず。

実際に仕事ができない共通点である「電話」が条件から外れます。しかし、仕事ができない評価は覆らない。

そもそも、先に仕事ができない判定をしているので、そもその評価は別でしてしまっています。後付けで過去の経験から仕事のできない人の共通点を探し出し「電話が多い」解を導き出しているのです。

仕事ができない事と電話が多いことに理論的な結びつきが無い。確率論的な不確定要素満載です。

仕事できない人は仕事できない判定を先に喰らっているので、「電話を多くする」は後付け設定にすぎない

どうですか?矛盾してますよね。「仕事のできるできない」と「電話を多くする」事になんの繋がりも無い事がわかりますよね。風が吹けば桶屋が儲かると同じくらいこじつけに近いと思います。

結論としてはたまたまなんですよ。

言うなれば都合の良い後付け設定に過ぎないって事です。そのたまたまの確率がかなり高いって事ですね。

なので「電話が多い」からと言って「仕事ができない」と言うのは短絡的な評価で、それはきっと「仕事ができない人って電話多い」情報を先に仕入れている事によるバイアスにしかすぎません。

ですが仕事できない人は高確率で電話が多いことは事実です。それは電話だけにフォーカスされている訳ではなく、「適切なコミュニケーションツールを選択できない」事が要因です。

電話の1点で足を引っ張られたくない人は、その人に対して連絡手段を限定すべきでしょう。「電話禁止」と。バンバン電話がかかってきて貴重な時間を奪われない予防策にはなります。ただ、そう人は適切な連絡手段を選択する事が出来ないので、電話が必要な時でも電話をしない可能性があり、違う時間を奪われるリスクがあります。

んで、自分が評価される側に立って、より良い評価をもらうための戦略を考えた時に、電話を多くしなければ「仕事ができる!優秀!!」ってなる訳じゃないので勘違いするのも危険です。意識するところを間違えてはいけないって話です。仕事ができる人間は適切にコミュニケーションを選択できるので、電話が必要な場面では電話します。そういう場面が連続で発生するなら躊躇することなく電話で連絡をバンバン取るでしょう。

という訳で、「仕事ができない人は電話を多くする」は全く無意味な理論だと言うことがわかりました。

「仕事ができない人は適切なコミュニケーションツールを選択する事ができない」の方が真実に近い気がします。

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