口の中がチクっとして上顎にぷくーっと血豆が出来るABH。
日本での症例は少ないとの事なんですが、ブログに記事を書いてからコンスタントにアクセスがあるのを見ると、病院に行かずに済ませてしまっているけど、症状について知りたいって人も多いのかな?と思ったりしています。
本来は医師に相談したりするべきなんでしょうけど、同じ苦しみを味わう者同士、情報を共有する事も大切な事だと思うので、今回は私なりに「血豆が出来た時の対応方法」についてまとめておきたいと思います。
この記事を読むと次のことがわかります
・まずどう対応した良いか?
・血豆が大きくなった時の対処方法
その前にABHについておさらい
その前にABHについておさらいをしておきます。「そんな事よりもお前はどんな対処をしているんだ!」と言う人は、次の「なった時の対処法」まで読み飛ばしてください。
どういう時になるのか?
どういう時になるのか?これは完全な経験則ですが、揚げ物を食べている時です。おそらく固くて小さい粒がある食べ物を食べている時になると思われます。何らかの刺激が口にあった時になっています。これに更に熱いものと言うのが加わると確率が上がると感じています。
「口の中がチクリとして血豆ができるABHになった食事集」では症状が出た時の食事をまとめています。
こんなの食べている時になったと言う、自分の経験談をまとめてますのでよろしければ参考にしてみてください。
また、「口の中に突然血豆が出来る症状について経験的に思う事」ではどういった状況で起きているのか?どうやって普段気を付けているのかをまとめています。
経験的にどんな時になっているのかも纏めています。
症状
次の症状がみられます。
- チクッと口腔内(上顎)になにか刺さったような刺激が走る
- 痛みのあった個所に内出血が起き血豆となる
- 血豆が広がり上顎に広がる(その際に激しい痛みが伴う)
- 血豆が喉の方に広がると呼吸困難になるケースもある
単純に血豆が出来るだけだったら恐怖でも何でもないんですが、この広がるときに激しい痛みを伴うのが恐怖なんです。食べ物や唾を飲み込む時の吸い込む力(陰圧と言うらしい)で、血豆が大きくなってしまい、その広がる時が上顎の皮を剥がされている感覚の激痛が走ります。
また、ひどいときは喉の方に血豆が広がってしまい、呼吸困難などになってしまうケースもあるようです。たかが血豆と思っていると、本当に酷い目にあう怖い症状なんです。
食事中に口の中がチクッとなった時の対処法
さて、酷い時は呼吸困難にまでなってしまうくらいのABH。呼吸困難は稀とは言え、あの血豆が広がる時の激痛は本当に辛いですよね。
ABH歴20年近くの私の対処方法を記載しておきます。参考になれば嬉しいですが、あくまでも実施においては自己責任でお願いします。
即座に食べるのをやめる
私自身は何でもない時にABHを発症した事がありません。絶対に食事中の時になっています。なので、まずは食べるのをやめます。食べるのをやめると言うか、飲み込むことをやめます。
飲み込む時の力で血豆が大きくなってしまいます。
先ほども書いたように飲み込む時に口の中に陰圧がかかり、その圧によって血豆が大きくなってしまいます。
チクッと感じたらすぐに舌先で軽くその箇所を触れます。この時、強く触らないようにします。刺激をなるべく与えたくないからです。軽く触れた時にぷくっと少し膨らみを感じたら血豆だと思うので、即座に食事を中止してください。
即座です。
刺激を与えれば与えるほど血豆は大きくなります。
その状態でしばらく様子をみて下さい。
血豆を刺激しない
食べるのをやめて刺激を与えないようにします。つばを飲み込むのも我慢です。
刺激を与えることで血豆が大きくなってしまいます。なるべく刺激をしないようにして下さい。確認したい気持ちはわかります。ですが、その気持ちはぐっと我慢して下さい。確認したくても舌先で軽く触るくらい。冷静に対応してください。初動が大切です。私自身もここで何度も失敗しています。
強く押しつぶすように触ると血豆の中の血が被膜を押しのけて移動してしまいます。この押しのける時に激痛が走りますし、それによって更に血豆が大きくなってしまいます。
また、刺激を与える事で内出血が酷くなる可能性もあります。なるべき刺激をしない事がポイントです。刺激を与えずに血豆が大きくならずに中の出血が止まってくれれば、痛みがない状態で自然治癒が期待できます。
実際に私自身、ここで冷静に対処できた事によって、小さい状態で血豆が固まって痛みもなく快方した事があります。
大きくなりかけたら血豆を潰す
さて、不運にも血豆が大きくなってしまった時です。
私自身が大きくなったと判断するのは次の2点です。
- 被膜内に血が溜まって血豆にブヨブヨ感を感じる時
- 被膜を押しのけて広がってしまった時
この2点のいずれかの時は、血豆が大きくなったと判断します。
こうなると、飲み込む時に更に悪化するので早めに血豆を潰してしまいます。
血豆を潰すにしても、口の被膜は案外と分厚く丈夫です。破き方を失敗すると、被膜を押しのけて広がる最悪の自体を招きます。血豆を潰すにもコツがあります。慣れなんですけど、失敗するとダメージが広がります。
血豆を潰すコツ
血豆を潰すコツは「広がらないようにする」「摘まめるなら指で破く」「摘まめないなら舌と楊枝を上手に使う」の3点です。
(注意)これはかなり慣れが必要なので、ここから先は本当に自己責任で実施してください。失敗すると口の中の血豆が更に大きくなり痛みが激しくなります。
広がらないようにする
血豆を潰すと書いてますが、押しつぶすのではなく被膜を破いて穴をあける感覚に近いです。被膜は頑丈なので潰そうとすると破けずに中の血が動いて被膜を押しのけて移動してしまいます。これでは激痛が走って更に広がるという最悪の事態を招きます。なので潰すのではなく、内部の血の圧力と外側からの圧力によって被膜が破れて穴があくように様にするのがコツです。
実際の破き方には2パターンあります。
パターン1:血豆が指でつまめるくらいの時
症状が起きている場所が口の中なので対処が制約されてしまっています。口の中に指を突っ込んでも自由には動かせない状態です。しかし、その状況でも血豆がそこそこの大きさになっていて出来た場所が良いと血豆が指で摘まめます。
この時は爪を上手に使って皮膜を破いてしまう事をお勧めします。
パターン2:血豆がつまめない時は舌と楊枝を上手に使う
血豆が摘まめない程度の大きさの時は爪楊枝を使う手段にでます。
血豆内部の圧力と外側から圧力がポイントと書きましたが、それを実現する為に「舌の使い方」と「楊枝の使い方」の2つ力を利用します。
舌は血豆を押しつぶすのでなく、血豆の力が拡散しない様に押さえ込む様に使います。広がりそうな方向を先に押さえておくわけです。
次に楊枝です。舌先で血豆の逃げ道を押さえています。楊枝でその逆側から舌の方向に内部の血の圧力がかかるように力を加えます。ここがポイントです。舌と連携して楊枝を使うんです。舌で血の逃げ道を押さえ、楊枝でその舌の方に追い込むのです。
こうすると中の血が舌の方に逃げますが、そこは舌で逃げ道が封鎖されている。行き場を失った中の血は被膜を破る圧力を高めてくれるます。ここで更に挟むように舌と爪楊枝を使う事でプチっ!と血豆が破けて中の血が出てくれます。
初めてなった時は被害が拡大しましたが、今は結構簡単に破けるようになりました。まぁ、慣れたくないですけど・・・
まとめ
ABHになった時の対処法を書きました。まとめると簡単。次の3点に気をつけてください。
- 食べるのをやめる
- 刺激しない
- 大きくなりかけたら潰す
ならないに越したことはないのですが、もしなった時に思い出してみてください!
コメント
とても参考になる情報をありがとうございました。
2~3年くらい前からひんぱんに血豆ができるようになり、ここ数か月はひどい症状で、軟口蓋にできてみるみる広がったときは、息が苦しくなり救急車を呼んでしまいました。
自分の場合、アレルギーとも関わっているようです。
ハンノキなどの花粉アレルギーがある人が交差反応がでる果物(りんごやメロンなど)を食べたときに、ABHが出たという論文がありましたので、花粉・食物アレルギーともかかわっている場合がありそうです。