本日紹介するのは飲食店出品型の食品ロス対策のサービスです。
食品ロスを軽減する為に、店舗側には廃棄直前の食材を有効活用をしてもらいつつ、消費者にはお得な価格で提供できるような橋渡し的なサービスです。
有効活用できれば本当にお得に食品ロスの削減にも貢献できる素晴らしいものです。
サービス概要
店舗出品系の食品ロス対策のサービスの仕組みです。
取引成立までの主な流れ
飲食店出品型の食品ロス対策サービスの主な流れです。
- 出店側(店舗側)が余りそうな食品や食材をサービスに登録します。
- 利用者は自分の近くの店舗を検索してお得なものがあれば購入します。
- 取引が成立すれば、利用者は店舗へ行って商品を受け取ります。
取引成立までは主にこの3ステップの流れになります。
店舗側
Webやスマホから出品する形式です。
店舗側は出店登録料が無料のケースが多い様ですね。
また、都度都度の販売なのか、利用者から月額利用料を貰った上で登録店舗毎のサービスへの貢献度によって利用料が分配されるケースがあり、出店する店舗の収益に繋げています。
店舗側も本来なら廃棄になり廃棄手数料など経費負担となっていた部分が収益化するので大きなメリットがあります。
利用者側
利用者側の商品を受け取るために料金を支払う必要があります。
もちろん元々、廃棄する想定の物になるので格安の値段で購入できるメリットがあります。
またサービスによって、商品購入ごとに料金を支払う方式と月額定額制の2種類があります。
サービス紹介
実際にどの様な
Reduce GO
飲食店や小売店は余りそうな食品や食材をReduce GOへ登録します。利用者はスマホで近くの飲食店や小売店の出品を検索して、欲しいものを探します。大きな特徴は格安の定額制じゃないでしょうか。
運営会社
Reduce GOはSHIFFT株式会社が運営するサービスです。
サービス提供圏
Reduce GOが提供しているサービス圏は東京都になります。
今後、随時エリアを拡大していく予定との事なので期待大ですよね。
加盟店数
2019年5月4日現在、151店舗(Webは発表)となっています。
利用者料金形態
月額定額で受け取る事が出来るサービスです。
月額1,980円で毎日2回までの注文が可能。
理論値的には月60回の注文が可能。33円/回とお得ですね。
ちょっと利用者数を推測してみよう
ここで、ゲスな話になるのですが、サービスが盛り上がっているのかどうかを利用者数を推測してみて考察したいと思います。
SHIFFT株式会社によるとReduce GOの月額利用料の2%を社会活動団体へ寄付されるとの事です。非常に素晴らしい心がけですよね。
Web上に現在の寄付金が掲載されています。47,544円との事。この数字を手掛かりに現在のサービス利用者を推測します。
まず利用料の2%が寄付されるわけなので、単純に50倍した数が現在の利用料金全額と考える事ができます。
47,544 × 50 = 2,377,200円
で、この金額を月額利用料の1,980円割ると、約1,200となります。
想定で1,200ユーザーが利用しているんですね。思っていたよりも多い感じですね。
店舗側
店舗側の登録料は無料。一見、利用者からすると店舗側の費用負担は無関係な様に思えますが、実はこの辺も他のサービスとの比較には重要なファクターになります。なぜなら、他サービスの方が条件が良ければ店舗が流出してしまい、サービスがクローズなんて事もありうるからです。
店舗側に対しては利用料の59%を還元します。
Reduce GO所感
MAXで利用する事はそうそうないにしても、月額1,980円で1日2回まで利用可能なのは非常にお得。今後のサービスエリアの拡大と盛り上がりに期待ですよね。
TABETE
飲食店の余剰商品を販売するプラットフォームです。
こちらは定額制ではなく、商品ごとの購入のサービスになっています。
運営会社
株式会社コークッキングが運営するサービスです。
サービス提供圏
TABETEが提供しているサービス圏は東京都中心になります。
ここから登録店舗を地図上で確認する事が出来ます。
最新の状況はアプリから取った方が良いかもですね。
加盟店数
250店舗を超えたと発表がありましたが、2018年11月の発表なので今はもっと多いかもしれません。
利用者料金形態
定額制は採用しておらず、都度都度で購入するスタイルです。
店舗側が設定した料金で購入します。
店舗側
店舗側の登録料は無料。かつ、出品する商品の値段も自分で設定できるので、出店側からすると非常に安心なサービスな気がします。このあたりも出店数が順調に伸びてきている理由なのかもしれません。
店舗側は35%の手数料を引いた、65%の料金がもらえる仕組み。
こちらも割高感がありますよね。
TABETE所感
店舗側に有利なサービス設計なのかなぁと思います。
ただ、利用者サイドからすると月額ではないので元を取ろう!って意地になる事もないので、自分が本当に欲しいものをじっくりと探す感じになりそうですね。
それが購買意欲として吉と出るのか凶と出るのか?出品側も廃棄処分とは言えども変なものを出すと全く売れないとジレンマにもなりかねないので、消費者と提供側で切磋琢磨しあう良い関係が保たらるサービスな気がしますね。
あと、レスキューって表現が良いですね。まさしく捨てられそうになっている食品をレスキュー!
余談ですがPVのこの子可愛い。
フードパスポート
関西圏を中心にサービス展開しているFOOD PASSPORTです。
最近値下げしたようで、更に利用しやすくなった感じです。
こちらは外食に特化しているので店舗内で食品を食べる事が前提になっているサービスです。
運営会社
株式会社REARS(リアーズ)が運営するサービスです。
サービス提供圏
関西圏での展開です。
加盟店数
2019年5月4日現在で415店舗(Web発表)
利用者料金形態
月額980円で月に10回までの利用が可能なサービスです。
月10回って聞くと他のサービスと比較して少ない感じもしますが、外食を月10回出来て、しかも980円って金額で出来るってすごくないですか?
驚きの安さです。
外食が前提のサービスになるので、1ドリンク以上のオーダーや店舗によってはお通し(つきだし)の費用がが必要になりますがそれでも十分お得です。
店舗側
飲食店側は余剰食品を使ったおまかせメニューを掲載するスタンスです。
利用者が見て、このメニュー食べたいなぁと思ったら来るわけですね。
なかなか面白い仕組みだと思います。
FOOD PASSPORT所感
店舗側が廃棄直前の食材をうまく利用したメニュー設計をしなくてはいけないとか、それを食べたくなって店舗にいって外食をする仕組みとか面白いなぁと思います。
FOOD PASSPORTのメリットは外食に主眼をしているので、利用者も外食で贅沢出来る気分を定額で味わえるのと、店舗側もお店に足を運んで、その場で食事をしてもらえる(留まってもらえる)メリットがあります。
だって、ついつい他のオーダーしちゃいません?飲み物とか。
そうすればお店側としてのメリットは廃棄費用の削減だけでなく、売上アップのメリットまであると言うのが凄い所だと思いました。
まとめ
店舗と消費者をつなぐサービスを紹介しました。
私自身も調べてみて思ったのですが、廃棄直前の食材を売るだけでなく、しっかりと美味しく食べれる状態で消費者の下に届ける事は大切ですよね。賞味期限直前の商品を安く購入しても、結局家では調理されれずに廃棄なんて事もある訳ですから。すぐ食べれる状態で、かつプロが美味しく調理したものであれば絶対に食べますよね。
その橋渡しをしているサービスは今後も継続していってもらいたいなぁとつくづく思いました。
それぞれの特色があると思うので、サービスごとに潰しあうことなくこの業界をうまく盛り上げていってもらいたいなぁと思います!
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