心の病が過去最高・・・原因は無責任な丸投げ上司だと思う理由

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心の病の労災が過去最高に。どうして増える?

心の病で労災、17年度506人で最多に 半数が30代以下 - 日本経済新聞
厚生労働省が6日発表した2017年度の労災補償状況によると、仕事が原因でうつ病などの精神疾患にかかり、労災認定を受けたのは16年度比8人増の506人で、1983年度の統計開始以降、過去最多を更新した。500人超は初めて。うち自殺、自殺未遂が...

2017年度のうつ病などの精神疾患で労災認定を受けた人が506人にのぼったと言う報道。16年度と比較して8人増で過去最多を更新との事。
嫌な話ですが、うつ病とか精神的な病が身近に感じられる時代になってきました。何でなんでしょうか。仕事における心の病を少し考えてみたいと思います。

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長時間労働で心の免疫力が低下

発症の原因はそれぞれにの様ですが、約半数が30代以下、3割の月の平均残業時間が100時間以上らしいです。やはり長時間労働により精神的に追い詰められ、心の免疫力が低下している所に、発症のトリガーとなる要因が重なり普通なら耐性があるところが耐えられずに発症してしまうのでしょうね。

残業時間を掘り下げると100時間以上が151人、さらにその内160時間以上が49人もとの事。160時間となると、20営業日/月として8/日×20営業日/月=160時間/月が標準の作業時間だとすると、320時間以上の稼働になります。

正直この稼働は厳しい。100時間とかは何かトラブルなどで突発的にこれくらいになる事はありますが、やはり恒常的にこれだけの長時間労働を強いられると精神的には厳しいです。更に160時間以上となると突発的でも辛い域に入ってきますよね。精神的にかなり弱ってしまう。

作業時間が増えてしまう理由

何故、そんなに長時間労働になってしまうのか?そんなに仕事ってあるんでしょうか?

純粋に仕事量が多いケースもあると思います。ただ、その場合は突発的、あったとしても短期である事が多い。長期、恒常的に長時間労働が続くにやはり理由があると考えた方が良いと思います。

できる人間に仕事が集中してしまう

どうしてもできる人間に仕事が集中してしまいがちです。仕事ができる人はもともとも向上心もあり、責任感もあるタイプが多いので断らず、受けてしまいがちですよね。

仕事を頼む側も仕事ができる人間とできない人間で考えたら当然、仕事ができる人間を頼ってしまうんですよね。

まぁ、これができる人間できない人間の格差をさらに広げていく理由にもなっているし、向上心のある人の動機にもなっていたりするんですけど、それはあくまで適度な作業時間であればこそ。心が折れてしまっては意味がありません。

頼みやすい人に集中しやすい

仕事を頼む人も人間です。仕事を依頼した時に、「今手がいっぱいなんで無理です」「それをやるなら今やる作業は後回しいでいいんですね?」と言うより、快く「わかりました!やっておきます!!」と引き受けてくれる人に頼みたくなります。

どうしても、どうしても快く引き受ける人の元に仕事が集中してしまうケースが多々あります。

「任せた」と言う名の過剰なエンパワー

これですよね。これが一番の原因だと思います。まぁ、いわゆる無責任な丸投げがこれに当たります。

「よろしくやっといてよ」

など、具体的な指示を出さずに丸投げ。聞こうにも「それを考えるが仕事」と言われ取り付く島がない。苦労しましよね。これだけでも大変なのに、トラブルになっても助けてくれない。「任せてる」の名の下に放置です。挙げ句の果てに助けを要求しても、

「任せてるんだから、それくらい何とかしてよ」

と手を差し伸べてくれない。こう言ったひどい仕事の依頼が作業時間を無駄に増やす原因を作っていると言えます。助けを求めてしまうと、「あいつはできない奴だ」なんてひどいレッテルを貼られてしまうなんて事もあります。

これらの弊害

こう言った状況が続く職場だと、「頑張っている人がバカを見る」と思う社員が増えてしまい、見て見ぬ振りをする社員が増え、さらに格差が広がってしまいます。また、その意識が蔓延する事により、職場の生産性が下がっていくので、溢れた仕事がさらに上記の様な社員に集中すると言った負のスパイラルに陥るわけです。

仕事を依頼する側の問題が大きい

こうして考えてみると仕事を依頼する側、管理する側の理由が大きい事がわかります。仕事を依頼する側が作業負荷を分散できているのか?適切な配分で仕事を任せているのか?日頃のチェックをしっかりとしつつ、頼みにくい人にも仕事を振る意識を持たなければ、この様な状況を改善する事は難しいと思います。

仕事は投げても責任は投げない

仕事を依頼する側、特に丸投げをする人に多いのですが、仕事を丸投げすると同時に責任まで丸投げにしてしまう。それは依頼じゃなく移管です。仕事の管轄を移してしまっています。

組織上、上司から部下に対して仕事の管轄が移される事はありません。部下の仕事の内容に対しての責任はレポートライン上にいる上司に存在します。かつ上に行けば行くほど責任は大きくなっているのが常識です。

しかし、この意識が欠如している人をよく見かけます。上司に報告やお客に報告しに行く時は上司ヅラをしているですが、仕事に関しては手を差し伸べずアドバイスもせずに、「お前の責任」「面倒な事を起こしてくれた」ってなってしまう子供じみた無責任上司が存在するのも事実です。

当然、部下の成長を考えた時に仕事を任せるのは大切な事です。仕事を投げて裁量も委譲する。自分で考えさせ判断させて仕事を進ませる。大切な事です。でも、成功した部下の成果ですが、失敗は上司の責任である事を忘れてしまってはいけません。

謝りに行くのが上司の責任じゃなくて、任せた仕事をしっかりと終わらせるのが上司の責任です。

仕事は投げても責任は投げるな

肝に命じておいてください。

まとめ

悲しい結果にならない為に、上司は適切に部下の仕事をコントロールする必要があります。育成の名の下に甘んじていたりしませんか?それで本当に成長しますか?「育成」を言い訳にして自分のやりやすい方に逃げていませんか?

部下の本当の幸せを願うなら、適切に仕事を割り振ることを強く意識する必要がありますね。

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